2025.3.25

Grand Seikoの歴史

グランドセイコー

Grand Seiko(グランドセイコー) は、世界最高水準の精度と品質を追求し続ける日本の腕時計ブランドです
1960年の誕生以来、スイスの名門ブランドに匹敵する実力を備え、日本の時計産業の頂点として君臨してきました。
今回は、グランドセイコーが歩んできた歴史を振り返りながら、その魅力に迫ります。

■1960年——Grand Seikoの誕生

1960年、日本の時計産業を世界に認めさせるために、「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」 という志のもと、グランドセイコーが誕生しました。
当時、日本ではスイス製の時計が圧倒的な人気を誇っていました。
そんな中、セイコーは国産時計の可能性を信じ、卓越した精度と品質を備えた腕時計を開発。
こうして生まれた 初代グランドセイコー は、国産初のクロノメーター規格に準拠した時計となり、時計業界に衝撃を与えました。
しかし、販売価格は当時の上級国家公務員の初任給が12,000円だったのに対し、25,000円。
それでも「世界に誇れる時計を」という信念のもと、日本の職人たちが手掛けた一本でした。

■デザインの確立——1967年「44GS」

1967年、グランドセイコーの象徴ともいえるデザイン哲学が確立されました。
それが 「44GS」 です。
✔️平面を主体として、平面と二次曲面からなるデザイン。三次曲面は原則として採り入れない。
✔️ケース・ダイヤル・針のすべてにわたって極力平面部の面積を多くする。
✔️各面は原則として鏡面とし、その鏡面からは極力歪みをなくす。
これらを元にした9つのデザイン要素を盛り込むことで、グランドセイコー独自の美しさが確立されました。

■技術革新と挑戦の歴史

1968年——国産初の10振動自動巻きモデル「61GS」
10振動というハイビートムーブメントを搭載し、さらに高精度な機械式時計を実現。
1970年代——クォーツショックと転換点
1970年代に入り、時計業界に革命を起こしたのがクォーツ技術でした。
精度が高く、メンテナンスも容易なクォーツ時計が普及し、機械式時計の需要は一気に低迷。
しかし1988年、選りすぐりの水晶振動子を使用した当時の最高峰の精度を持つグランドセイコー初のクオーツ式時計「95GS」が発売。
その後、1993年には世界最高峰のクォーツムーブメント「9Fクオーツ」を開発し、グランドセイコーのクォーツ時計が再び脚光を浴びました。

■グランドセイコーの進化

1998年——機械式モデル復活「9Sムーブメント」
1970年代にクォーツ時計が主流となったことで、一時期姿を消した機械式グランドセイコー。
しかし、1998年に新たな機械式ムーブメント「9S系」を開発し、機械式時計の復活を果たしました。
2004年——世界初の「スプリングドライブ」搭載モデル
ぜんまいで駆動しながらも、クォーツ並みの精度を実現する画期的なムーブメント「スプリングドライブ」を搭載したモデルを発表。
この技術により、秒針が滑らかに流れるように動く「スイープ運針」を実現しました。

■独立ブランドとしての新たな挑戦

2017年——Grand Seikoが独立ブランドに
長年、セイコーのフラッグシップモデルだったグランドセイコーは、2017年に「SEIKO」ロゴを外し、独立ブランド化」されました。
これにより、スイスの高級時計ブランドと真正面から競争する日本発の高級時計ブランドとして、新たな道を歩み始めました。
2022年——Kodo Constant-Force Tourbillonの発表
グランドセイコー初のトゥールビヨン搭載モデル「Kodo Constant-Force Tourbillon」を発表。
世界初の 「コンスタントフォース機構とトゥールビヨンを同軸に配置」した革新的なモデルで、さらなる精度の向上を実現しました。

■グランドセイコーが刻む未来

「THE NATURE OF TIME(時の本質)」をブランドフィロソフィーに掲げ、グランドセイコーはこれからも時計製造の最前線を走り続けます。
✔️高精度な機械式ムーブメントの開発
✔️革新的なスプリングドライブ技術の進化
✔️日本の美意識を取り入れたデザイン
そのすべてが、グランドセイコーを 世界トップクラスの高級時計ブランド へと押し上げています。

日本の職人たちの技と情熱が詰まったグランドセイコーの腕時計。
これからの時代も、世界中の人々の腕元で時を刻み続けることでしょう。
あなたも、日本が誇る最高峰の腕時計とともに、時を刻んでみませんか?


とけいや時左衛門
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