2025.9.25
時を巻き、時を味わう― ゼンマイに宿るロマン ―

時を巻き、時を味わう
手巻き時計を愛する人々は、皆どこかでこの言葉に頷くのではないでしょうか。
手首からそっと時計を外し、
竜頭に指先を添える。
ジージーと響く小さな音。
ゼンマイがゆっくりと力を蓄え、
やがて規則正しい鼓動となって
時を刻み始める瞬間
そこには、
単なる「動力源を確保する」
という以上の愉しみが宿っています。
手巻きの儀式
自動巻きが主流となった現代において、手巻きはある意味「儀式」と呼べる行為。
毎朝の習慣にすれば、
気持ちがすっと整い、
一日の始まりに小さなリズムを与えてくれます。
それは、まるで古典音楽の序曲のように、
時の流れを上品に立ち上げてくれるのです。
ゼンマイに宿るロマン
ゼンマイを巻くたびに感じるのは、
「機械が生きている」という実感。
電池や電子回路ではなく、
金属の歯車とゼンマイだけで動く。
そのシンプルでありながら
精緻な仕組みには、
先人たちの知恵と美学が凝縮されています。
まさに
「ゼンマイに宿るロマン」
と言えるでしょう。
ゆったりとした時間の楽しみ
スマートフォンで正確な時間を瞬時に知ることができる時代に、手巻き時計を選ぶ理由。
それは「正確さ」だけではなく、
「ゆとり」や「余白」を楽しむためではないでしょうか。
巻いたゼンマイの力で、
今日も一日を共に過ごす。
その小さな営みが、時間をより大切に思わせてくれるのではないでしょうか。

とけいや時左衛門
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