2026.1.30

指に宿る、小さな時計の物語 ― リングウォッチという存在 ―


腕に着けるのが当たり前だった「時計」を、
指に着けるという発想。

リングウォッチは、時計の歴史の中でも
どこか異端で、しかし確かな魅力を放つ存在です。
その小さなケースの中には、
時を刻むための機構と、装身具としての美意識が
ぎゅっと凝縮されています。

時計であり、装身具でもある
リングウォッチの多くが生まれたのは、
主に1950〜70年代。

この時代、時計は単なる実用品ではなく、
「身にまとう美しさ」そのものでした。
指輪としての造形美
小さな文字盤に凝縮されたデザイン
ゴールドや装飾ケースの華やかさ
腕時計とも、ジュエリーとも違う、
その中間にある存在。

だからこそ、
今見ても新鮮で、どこか詩的なのです。

小さいからこそ、贅沢
リングウォッチはとても小さな世界です。
しかしその小ささゆえに、当時の技術者たちは
驚くほどの手間をかけて作り上げました。

極小サイズの手巻きムーブメント
繊細な針とインデックス
指に収まるための立体的なケース設計
「ここまでやるか」と思わせるほどの情熱が、
この小さな時計には詰まっています。

今だからこそ似合う時計
現代では、スマートフォンがあれば
時間はすぐに確認できます。

それでも、あえて
指に時計を着けるという選択。

実用性ではなく、
「好き」という気持ちで選ぶ時計。

リングウォッチは、
そうした価値観を大切にする方にこそ、静かに寄り添ってくれる存在です。

当店では、
大量生産ではない、
時代の空気をまとった時計を大切にしています。

リングウォッチもまた、
「今では作られなくなった美意識」を
今に伝える一本。

小さく、控えめで、
しかし確かな存在感。
そんな時計を、
ぜひ一度、指に通してみてください。


とけいや時左衛門
所在地:〒165-0026 東京都中野区新井1-30-8


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