2025.12.1
受け継がれてきた時計。これから受け継がれる時計。
時計には、時間を刻む以上の役割があります。
それは“記憶”をそっと抱きしめ、世代を越えて受け継がれていく、小さな継承のかたちです。

店頭では時折、
お父様やお祖父様から譲り受けた一本をお持ちになる方がいらっしゃいます。
少し色づいた文字盤、磨かれたケースの角、手首に馴染む革ベルト。
それらは単なる“経年変化”ではなく、持ち主が歩んだ時間そのものです。
ときに、
長い眠りから目覚めさせてほしいと修理のご相談を受けることもあります。
分解し、
部品一つひとつを整えていくと、
その時計が背負ってきた歴史に触れられるようで、私たちも自然と背筋が伸びます。
国産時計が持つ堅実さや精巧さは、こうした“再び動き出す力”にも表れています。

そして、これから受け継がれる一本へ。
いまご購入を検討されているお客様の多くが
「長く使いたい」
「将来、誰かに譲りたい」
とお話しされます。
その言葉に触れるたび、国産時計の魅力をあらためて実感します。
無駄をそぎ落とした確かな機能、
丁寧に仕上げられた外装、
信頼できるメンテナンス体制。
流行に左右されない一本だからこそ、“これからの時間”を託すにふさわしいのだと思います。
私たちのお店では、
古くから受け継がれてきた時計の整備はもちろん、これから受け継がれる一本を選ぶお手伝いも大切にしています。
いつの日か、大切な方の手首でまた時を刻むように――。
そんな想いを込めて、一本一本の時計をご紹介しております。
